遂に、稽古最終日です。
はい。曽世海司です。
ひとつひとつ、チーム毎にラスト通し稽古が終わってゆくのです。
本日、最後はマルケリアヌスで締めくくり。
ここ数日、通し稽古への臨み方にチームそれぞれ特色が現れ始めてて、面白かったのです。
二つのチームに二つの役で参加しているので、その違いを如実に感じます。
そしてまったく外側から見ることができるエリゴーヌとの違いも、はっきりと感じ取ることが出来ます。
そうしたチーム毎のスタンスの違いが、チーム同士の対抗意識を生み、チームを超えた共同意識を生み、結果、彩り豊な3つのチームカラーを生みました。
“劇団”という特殊な集団の為せる業でしょうね。
同じ釜の飯を食いながら、同じ戯曲で勝負しながら、それでも互いの「違い」を認め合う。
いつもダブルキャストで芝居作りをしている劇団ですから、そういうことは常々思うのですが、今回は殊更思います。
皆が当ブログで書いているように、先輩後輩関係なしに入り乱れながら、この『LILIES』に立ち向かってるからなのでしょうね。
同じストーリーの中で、微妙に違うそれぞれの生き様。
はい。面白いです。
稽古場で育めるだけのものは皆で創り出しました。
あとは最後の通し稽古を経て、劇場へと皆でなだれ込む。
と、また確実に新しい空気の中で新しい“何か”が生まれます。
楽しみです。
初日の足音が、すぐそこに聞こえてきました。
皆様も、どうぞどうぞ、お楽しみに。
写真は、セバスティアヌスの最後の通し前、ビロドー司教が皆を撮影したもの。
なんだか自然とソフトフォーカスがかかり、雰囲気が出まくってしまいましたとさ。