喧騒の夏を過ぎ、秋の静けさと共に。 『LILIES』は、少しずつ、少しずつ動き出していて。。。 曽世海司です。 今回、新生『LILIES』と言われておりますが、 稽古場に満ちている空気感は、間違いなく“あの”匂いでした。 11年前、四苦八苦しながら本邦初演を成し遂げた時の、それ。 ギリギリした、 ヒタヒタとした、 時にゴウンゴウンと、 時にザザザと、 押し寄せるような、濃厚な、重厚な、ドラマの匂い。 キャストが変わりましたから、そして劇団に3回分の蓄財がありますから、 セットも一新して、もちろん新鮮な彩りは増しています。 でもそれ以上に、この作品の持つ恐ろしい程の説得力が、僕らを包みます。 作品に引きずり込まれる、というカンジの。 これが初演時から変わらぬ、絶大なる『LILIES』の魅力、ということなのでしょう。 稽古場で、演じながら、そして劇中劇への出番を待ちながら、 老ビロドーとして、リディアンヌとして、一人の囚人として、曽世海司として、 作品の魔力に魅了されているのです。 闘いは続きます。 でもご安心下さい。 初日までに、この変わらぬ「匂い」を、増幅し、劇場へとお届け致します。 そうなるべく、この作品は僕たちを睨んでいます。 僕らも睨み返しながら、役と、作品と、取っ組みあってゆきます。 ご期待下さい。 今回僕には、 船戸&藤原のダブルと、牧島&堀川のダブルと、 いっぱい仲間がいます。 心強いし、邪魔くさいし、互いに手を取り合って反目しつつ、争いながら抱きしめ合いたいと思います。 どんな3チームになりますか。こちらも、どうぞご期待下さい。 そして。 女性役同士でガッツリ対決するのは初めてね、と本日稽古場で互いに再確認し合った青木ちゃん。 そのシーンの稽古が今から楽しみだわ。 よろしくね。 という写真を撮りました。 少し芝居がかっているかしら。 でも、演じ続けることが、私たちの、使命ね☆