2013年10月24日木曜日

曽世海司です。

喧騒の夏を過ぎ、秋の静けさと共に。
『LILIES』は、少しずつ、少しずつ動き出していて。。。
 
曽世海司です。
 
今回、新生『LILIES』と言われておりますが、
稽古場に満ちている空気感は、間違いなく“あの”匂いでした。
 
11年前、四苦八苦しながら本邦初演を成し遂げた時の、それ。
ギリギリした、
ヒタヒタとした、
時にゴウンゴウンと、
時にザザザと、
押し寄せるような、濃厚な、重厚な、ドラマの匂い。
 
キャストが変わりましたから、そして劇団に3回分の蓄財がありますから、
セットも一新して、もちろん新鮮な彩りは増しています。
 
でもそれ以上に、この作品の持つ恐ろしい程の説得力が、僕らを包みます。
作品に引きずり込まれる、というカンジの。
これが初演時から変わらぬ、絶大なる『LILIES』の魅力、ということなのでしょう。
 
稽古場で、演じながら、そして劇中劇への出番を待ちながら、
老ビロドーとして、リディアンヌとして、一人の囚人として、曽世海司として、
作品の魔力に魅了されているのです。

闘いは続きます。
でもご安心下さい。
初日までに、この変わらぬ「匂い」を、増幅し、劇場へとお届け致します。
そうなるべく、この作品は僕たちを睨んでいます。
僕らも睨み返しながら、役と、作品と、取っ組みあってゆきます。
ご期待下さい。
 
今回僕には、
船戸&藤原のダブルと、牧島&堀川のダブルと、
いっぱい仲間がいます。
心強いし、邪魔くさいし、互いに手を取り合って反目しつつ、争いながら抱きしめ合いたいと思います。
どんな3チームになりますか。こちらも、どうぞご期待下さい。
 
そして。
女性役同士でガッツリ対決するのは初めてね、と本日稽古場で互いに再確認し合った青木ちゃん。
そのシーンの稽古が今から楽しみだわ。
よろしくね。
という写真を撮りました。
少し芝居がかっているかしら。
でも、演じ続けることが、私たちの、使命ね☆